子どもの頃、グレーのウサギを飼っていました
現在我が家ではネコを飼っていますが、私の両親はどちらもあまり動物好きではなかったので、子供の頃にネコや犬を飼ったことはありません。子供の頃、唯一買っていた動物が兎です。私が小学校1年生の時に、父が知り合いから貰ってきてくれたのです。
当時の我が家にやってきたウサギは、グレーで黒い目をしたオスのウサギでした。まだ7歳だった私は、ウサギは白くて赤い目をしている動物だと信じていたので、思っていたウサギと違うと感じ、少しがっかりした記憶が残っています。
そんながっかりが反映されたというわけではないのですが、名前はグレーの「グ」をとって、「グー」という単純な付け方になりました。白いウサギではなかったけれども、ウサギはやはり可愛らしく、ぬいぐるみのようです。
ウサギを飼いはじめて驚いたことは、小さな体なのによく食べることです。グーの餌には、人参の皮やキャベツの切れ端などを与えていましたが、それだけでは全然たりません。グーのエサにするために、オオバコの葉を摘んで集めるのが私の仕事になりました。
毎日せっせと摘んできてもオオバコの葉は、あっと言う間にグーが食べてしまいます。風邪を引いて寝込んだ時は、グーのエサはどうなるんだろうと心配になったものでした。
当時は田舎の一軒家に暮らしていたので、ウサギを飼うこともできたのですが、小学校2年生に上がる時に、父の転勤で街中に引っ越すことになりました。
引越し先ではウサギを飼うことはできないため、グーは置いていかなければいけないと言われ、ショックでした。それでなくても転校が嫌だった私は泣いて反抗しましたが、どうしようもありません。
父がグーの引き取り先を見つけたそうで、母の話しでは、広い庭のある家に貰われていったということでした。
最近では、マンション住まいでウサギを飼っている人もいて、ネット通販などでウサギ用の餌やトイレ用品も売っています。ウサギを飼うのもずいぶんと楽になっているように思います。