犬はペットとしてよりも、家族という意識の飼い主が増えています

外飼いから家飼いへ

犬と暮らしている人は、たいてい犬の魅力に引き込まれていて犬なしの生活は考えられないと言う人がほとんどだと思います。以前はペットとして犬を飼うという意識が当たり前でしたがここ10年ぐらいは、もう犬は単なるペットではなく、まさに人間同様の家族の一員として扱っている人たちが過半数を占めています。一昔前なら犬は、ペットと言うよりも番犬がわりにしている人が多かったのですから、現在の犬の位置は大幅に変化したと言っても良いでしょう。

番犬だった頃の犬は、家の中に上げてもらえることはありませんでした。玄関横に犬小屋があってそこで一日中過ごしていましたし、寒い冬も暑い夏も外の犬小屋で寝るのが当たり前だったのです。でも今は、外で飼われている犬は一部をのぞいてはかなり減少してきているのではないでしょうか。つまり、犬が番犬ではなく家族になったことで家の中に招き入れてもらえて、家族同様にリビングでくつろぎ寝室で飼い主のベッドで一緒に寝るという生活が当たり前になっているのです。

ペットも家族と思っている感がある

人間と生活をともにするようになってからは、犬も自分が人間なのではと勘違いしているような感じもあります。でも人間と犬が生活の場を同じにすることでより関係性が密になり、それが家族へと昇格した最大の理由なのだと思うのです。犬との生活で大人も子供も辛い時悲しい時に犬がそばにいてくれるだけでどれほど心が癒されるかわかりません。そっとそばにいてくれる犬と言う存在が、人間の心には、今やなくてなならない存在になっているのは本当に喜ばしいことです。

今後も犬はペットよりも家族として、さらに人間との関係がより深くなることは間違いないでしょう。犬も人間との暮らしを楽しんでいるのだと思いますが、一方的にあまりにも自分勝手な行動を押し付けていると、寛容な犬でも性格が荒れてきたりします。あくまでも家族の一員として、犬の人格も尊重してあげた上で、しつけもきちんとしてあげることがお互いに快適な日々を送るためのコツになるのです。

犬は人間が思っている以上に、人間の考えていることや言葉、態度などを理解しています。ですから、人間に対するのと同じようなリスペクトを持って対応してあげることが信頼関係を維持するためにはとても大切なので、日頃から常に犬の様子を観察してあげながら心のケアもきちんとしてあげると良いですね。一生の良き仲間として、良き家族として共に暮らしていけるように犬の個性を認めながら大切に扱って上げましょう。