ピーターラビットに会いに行きました
今、獣医をしている娘は、小さい頃から動物が大好きでした。当時、社宅住まいをしていた私たちは、動物を飼うことができず、もっぱら動物園に行って、しかも、そのなかの、子どもと小動物がふれあうことのできるエリアに行き、動物としばらく遊ぶということをよくしていました。
そのなかで、娘の一番のお気に入りがうさぎでした。娘自身が兎年生まれ、ということもあり、小さいころから身近なものに、うさぎのキャラクターものが多かったからもしれませんが、うさぎは大好きでした。ですので、うさちゃん、うさちゃんといって、追いかけまわし、抱っこをさせてもらったら、もうご満悦で、ご機嫌でした。
洋服も、とあるメーカーの出していた、ピーターラビットのキャラクターのついているものが大好きで、結構な値段のするその洋服を買ってくれ、とよくせがまれたものでした。
一戸建てに移って以降、動物を飼える環境になったのですが、共働きの家で、飼いやすさを考えると、うさぎではなく、猫という選択になってしまったのですが、猫が家にいても、動物園でうさぎと戯れる、という習慣は、小学校高学年になっても、ずっと続いていました。
中学生以降、さすがに、ピーターラビットのついている洋服を欲しがるようなことはありませんでしたが、手帳や文具など、ちょっとした身の回りの品は、相変わらずのピーターラビットでした。
そのような娘がイギリスに留学した際、遊びにいって、一緒にまわったところは、もちろん、湖水地方にあるピーターラビットの作者の住んでいた町、そして、ミュージアムでした。
さすがに大人になって、キャラクターものはないでしょ、ということで、とうの昔に、忘れ去ってしまっていたのかな、と思っていましたが、そうではなかったようです。一番に、ここに一緒に行きたい、と言っていましたから。
そこには、日本にはないような、いろいろなピーターラビットの品があり、また、ピーターラビットの作者にまつわるストーリーがあり、夢が広がっていきました。私にとっては、幼かった娘のことを思い出すこともでき、とても楽しい時間でした。